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小学生へのいいわけ

2013.09.06

sunny

SUNNY BOY BOOKS 店主の日々雑記。

先日宿題でいろいろなお店にインタビューをしているという近所の小学生が来て
うちの取材をしていってくれました。

「なんで本屋さんやっているんですか?」「つらいことは何ですか?」
「なんでこんなところでやっているんですか?」など・・
かるーく芯をついた質問をしてくるのでおろおろしました。

なかでも「本屋さんをしていて何が一番嬉しいですか?」という質問。

僕は「本が売れて“ありがとう”と言われるとき」
と答えましたが後になっていろいろ考えました。

“ありきたりなこというよなー、ちっ”と思われていたかもーと弱気になり、
(でも、待てよ。自分も気づいていなかったけどそれなりの答えじゃないか。)と考え直したり。

いろいろ思い巡って本を売ってお金をいただく、そのときに“ありがとう”って言われることは
お金のやりとりにそれだけではない価値を与えてくれることだと思いました。

「それだけではない価値」・・本やお金それだけに価値があるのではなくて、お金がないなりに工夫して作ったお店という場、何年もかけて集めた本を並べた本棚、そして僕がつけた値段(古本なので)そんないろんなもの(思い)を認めてくれて(価値だと思ってくれて)本を買ってくれたのではないか。(だったらいいな。)

そんな風に考えたら、今まで以上に仕入れも頑張るし、値付けも丁寧にやる、ポップもちゃんと書く、
イベント展示などの企画もやる、人と丁寧につき合う。それ全部にやる気がでてきたし、
それでしか”ありがとう”と言ってくれた人に返すものがないと思いました。

またイチから頑張ります。
どうぞこれからもよろしくお願い致します。

こんな真面目にブログを書いたのは始めてです。
それもこれも小学生へのいいわけです。

ではまた。

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