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「もやもやの午」其の六『名古屋の女(ひと)』4
2017.10.13
A子の家はカフェから10分ほど歩いたところにあった。歩くにつれ雑居ビルやお店は減っていき、街並みは一軒家やマンションの立ち並ぶ住宅街に変わっていった。住宅街の景色は東京の郊外となんら変わらない。オーガニックワインの酔い…
「もやもやの午」 其の三『名古屋の女(ひと)』2
2017.04.02
初めて降り立った名古屋駅は想像以上に大きく、多くの出入り口があった。そのうちのひとつ豊臣秀吉にちなんだ名前だと思われる太閤通口を探す。すこし遅れそう、というメッセージがスマートフォンの通知画面に出ている。こちらも、と短…
ヘテロトピア通信 第11回
2016.08.17
<奉一切有為法躍供養也>text by 山内明美 宮城県の七ヶ浜あたりを起点として、岩手県宮古まで、まるでゴジラの歯のようにギザギザと複雑なリアス式海岸が連なっています。虫眼鏡を覗き込むように…
ヘテロトピア通信 第9回
2016.05.02
<蚊帳を繕う>text by 中村和恵 複数の場所の記憶が重なり合う人生を、わたしたちは生きていく。移り住む人々、歩いてくる足、去っていく魂。こうしたこと、つまり動いていくこと、動きを記憶する…
ヘテロトピア通信 第8回
2016.03.17
<ファクチュアリズムと詩の氾濫>text by 田中庸介 あの震災からちょうど五年がたって、このほど米国の「Jung Journal – Culture & Psyche」誌のエディタ…