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きくちゆみこ|愛を、まぬがれることはどうやらできないみたいだ

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きくちゆみこ | 愛を、まぬがれることはどうやらできないみたいだ
Yumiko Kikuchi solo exhibition “There’s No Escape from Love (or so it seems)”

・・・

断片を愛してる
散歩の途中で言う
ボウシのすき間の覗いた目から
たくさんの鳥が飛び立っていくのが見えたよ

愛してるに実体は伴ってる?
それに全部入ってる?
両手でしっかりつかめそう?
逆さまになっても忘れない?

・・・

2017年の4月に子どもが生まれました。
それ以来、わたしはじぶんがそうなるだろう未来をすっ飛ばして、
彼女がおばあちゃん、と呼ばれる世界ばかり夢想しています。

それは、わたしがいない世界。

これまでわたしが小さなジン”UNINTENDED”シリーズや
(unintended.) L I A R S をつくってきたのは、
そしてblogやmixiやTumblr、いくつものSNSに言葉を書いてきたのは、
きっと、その世界にいる〈あなた〉に何かを残したかったから。

「愛ってなんなの?」と今、だれかに問いかけられたら、たぶんわたしはこう答えます。
それは、「わたしがいなくなっても、だいじょうぶって思えることだよ」

わたしがいなくなってもだいじょうぶな世界を〈あなた〉に少しずつ用意すること。
始めから終わりまであるような立派な小説にはなりそこねたけれど、
わたしが今、ここでこれしてるよ、これ感じてるよ、という日々の欠片、
つまりは物語の断片みたいなものを拾い集め、〈あなた〉に手渡していくことが、
どうやら今のわたしが考える愛、みたいです。

・・・

たとえば詩や日記やメールやつぶやき、それから何枚もの懐かしい写真。
そうしたわたしの物語の断片を、寄せ集めたささやかな展示になりそうです。
でも、わたしがまだここにいるかぎりは、まるで毎日が準備中。
完成にはほど遠いかもしれませんが、散歩の途中にふらりお越しください。

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*展示に合わせて制作した『愛を、まぬがれることはどうやらできないみたいだ』(2018 ver.)を販売します。これまで何かに載せてこなかったmixiや古いblogの日記、tumblrに書き綴った長い文章や送られてきただいじなメール、幼い頃の追想、日々のつぶやき、写真、etc… をたっぷりまとめた、P120の作品集です。2006年から2018年、そして3018年(!)と、まるでタイムマシーンみたいに、ページをめくるたびに時を旅するような内容になっています。展示と合わせてお楽しみいただけたらさいわいです。

【プロフィール】
きくちゆみこ/Yumiko Kikuchi
言葉を使った作品制作・展示をしたり、時おり翻訳もします。
「嘘つきたちのための」小さな文芸誌 (unintended.) L I A R S 発行人。
yumikokikuchi.com / unintendedvoices (instagram)

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