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平野甲賀『きょうかたるきのうのこと』(晶文社)、橋口幸子『いちべついらい 田村和子さんのこと』&黒田三郎『小さなユリと』(ともに夏葉社)、「コーヒーと一冊シリーズ」(ミシマ社)

いつも新刊が出るのを楽しみにしている3つの出版社からほぼ同時にこれまた気になるタイトルが届きました。それぞれご紹介していきます。

IMG_6825平野甲賀『きょうかたる きのうのこと』(晶文社)1,620円(tax in)

ー「文字を「書く」とは書かずに「描く」ことにしたのはわりと最近のことだ。」(本書より)

この言葉通り、文字を描いたブックデザイナー・平野甲賀さんのエッセイ集が入荷です。
平野さんの手がけた「小島信夫『残光』」のタイトル文字が
個人的には大好きで、本屋さんにいくと手にとってしまいます。
(その他の本もついつい手を伸ばしてしまいますが。)
文字や装丁のことはもちろん、友人のこと、映画のこと、小豆島のことなど平野さんの日々のかけら。

 

橋口幸子『いちべついらい 田村和子さんのこと』(夏葉社)1,836円(tax in)
ねじめ正一『荒地の恋』(文春文庫)で詩人・田村隆一と北村太郎、そして田村和子の不思議な繋がりを知りました。本作は和子さんと30年来の友人だった著者にしか描けないひとりの女性としての姿が心に残る一冊です。

黒田三郎『小さなユリと』(夏葉社)1,728円(tax in)
茨木のり子『詩のこころを読む』(岩波ジュニア新書)で詩人・黒田三郎さんのことをはじめて知り、
それ以来、さっと風のように吹き抜けていく言葉にふれたくて本を読み返すことが度々です。
そんな黒田さんと娘さんとの日々を描いた詩集ーー当時のまま復刻したという装丁も手に馴染みます。

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<コーヒーと一冊シリーズ>(ミシマ社)
息抜きにコーヒーを飲むように、一冊の本を読み切ってみるー
100ページくらいの本はさらっと読めて、楽しさと発見がつまっています。

・佐藤ジュンコ『佐藤ジュンコのひとり飯な日々』1,080円(tax in)
・北野新太『透明の棋士』1,080円(tax in)
・松樟太郎『声に出して読みづらいロシア人』1,080円(tax in)

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