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つゆ色のスカーフ 第1回

2015.04.26

清水美紅

清水美紅(しみず・みく)1984年、生まれ。群馬県出身、東京都小金井市在住。自分の心の挿絵のような感覚で絵を描く。2015年6月に当店で行われる展示フェア「つゆ色のスカーフ」に向けた創作日記を連載中。 http://shimizumiku.com/

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私には集中できるものがたった1つだけ、あります。
私は群馬県出身、30歳、絵描きの清水美紅と申します。

 

sunikki_1_1集中していると落ち着くし、いいなと思える絵が描けたら嬉しい。

この絵はまだ描きかけで、6月にサニーさんのところ(SUNNY BOY BOOKS)に飾る予定です。
炭酸水飲みながら、紙の前で寝ることもしばしば、4月は向き合い、想うのは、
つゆの雨、つゆの花、水が葉っぱの上から下までつーっと落ちること、一瞬の晴れ、
そして春と夏の途中の季節やもうひとまわり大きくなりたい途中の自分、のことです。

このお花はアガパンサスというお花です。
ずっと前、友達と鎌倉に行った時にそこらじゅうに生えていて、その子が教えてくれた花です。その子は花屋でした。その子に今はあんまり会っていない。

鎌倉に行った時と今は繋がっています。当たり前なのにそのことにじんとします。
途中は今、なんだなと思います。グラデーションで繋がっているんだな。
私はもっと、大きくなりたいと思っている、結構大人になったのに。
大きくなる、の意味もよくわからないから、サニーさんの展示の絵をかきながら、準備をしながら考えてみます。

そうだ、集中していると落ち着くし、いいなと思える絵が描けたら嬉しいし、自分に立ち返ることもできるんだった。
絵を描く時は無、なんて噂はうそ、いろいろたくさん考えている。
絵があって、本当に良かった。

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そんなふうに、私はまず自分自身のために描いています。

ちょっとの希望はこんな人もいるんだ、いろんな人がいるんだって思ってもらえたらいいなということ。
それは案外大事なことなんじゃないか、と思っているから。
私も、色んな人がいる、そのことをわかりたいのです。

絵はゆくゆくは布になる予定です。
展示、見てもらえたら、嬉しいです。
(2015/4/24)

 

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