kami no kakera 4
2015.08.09
村橋貴博/アーティスト。2人組のアートプロジェクトguse ars(グセアルス)として活動。浜辺に漂着した陶片を表現素材として、展示やデザイン、本の制作などを行う。個人名義では、コラージュ技法を中心とした作品発表を行う。SBBに常設の商品棚を設置中。 http://guse-ars.com
kami no kakera 4
“pEdesTaL”
展示のタイトルのpedestalとは台座という意味だ
いろいろなモノの脚や台のことをさす
今回は特に彫像の台座という意味で作品を制作した
大文字や小文字を混在させているのは
切れ目を分からなくしたり
いくつかの単語の組み合わせに見えたり
縦に並べた時になんとなく彫刻的に見えたり
とりわけコラージュ的だと思ったのでそうしている
普段、抽象的なコラージュをよくしている
水を漂う微生物のような
宙に浮かんだ星たちのような
散らかったおもちゃのような
この抽象的な形体に台座をつけると
たちまち彫刻作品のように変わる
抽象的形体を乗っけた彫刻という名の具象形体に変わる
そんなことが面白く感じた
何でも台座の上に乗せれば彫刻作品のようだ
たまごも、
噛み捨てられたガムも、
クシャクシャに丸められた紙くずも、、、
街中のブロンズ像は台座から離すと彫刻と認識されないかもしれない
今回の展示では台座を持った彫刻のようなものをたくさん作った
大きく2つの表現に見えると思う
線画的コラージュ
写真的コラージュ
ぜひお気に入りの台座に乗ったカタチを見つけてほしい
そもそも
コラージュは
ミクロな部分をマクロな視野で見れば
台座に素材を貼り乗せていく彫刻物と言えるだろう