それぞれの道具 「道具と出合う、本の中へ」 1
2014.10.23
中澤季絵(なかざわ・きえ)イラストレーター/絵描き 絵で暮らしをいろどる楽しさを軸に幅広く活動中。理科系出身、生き物がとてもすきです。脇役蒐集人。このページでは、本の中の道具を描き連載中。 www.kienoe.com
はじめての方、はじめまして。
お久しぶりの方、お元気でしたか?
わたしは、絵を描くことを仕事にしています。
美しいもののかたちをみること、
そこに秘められた物語を知ることがとてもすきで、
2013年にはSUNNY BOY BOOKSで
さまざまな職業の方の道具をテーマにした展示
「それぞれの道具」展を開催しました。
それ以来、出会った方の大切な道具について
お話をうかがいながら、絵にすることを続けています。
「本の中の道具を描いてみたら」
そんな話になったのは、いつだったかな。
ここは本の店で、本棚には数えきれないほどの
世界があるから、思い切って扉を開けてみるのは
いいかもしれない。SUNNY BOYくんに道案内を頼んで。
物語に出てくる道具をひとつずつ、
そうっと掬って描いていこうと思います。
その温度や手触り、まとった空気まで
文字から得た感覚に正直に、
なるべくこぼさないように、丁寧に。
これからどんな
出合いがあるのかな。
1冊目の表紙を開きます。