阿部龍一|石を拾いに
2020.07.04
阿部 龍一/ Ryuichi abe 1987年、東京生まれ。 旅と人と住まい、そんな絵を描いています。 「サニーな散歩道-学芸大学と祐天寺よりみちマップー」のマップイラストを担当。制作と展示と生活に向けて気ままに更新いたします。
ご無沙汰しています。
阿部龍一です。
自粛期間中は食って寝てあい変わらない日々を過ごしていました。ほとんど部屋の中に居てゲームをしたり動画を見たり、好きな絵や物に囲まれていたから虚しさもそこまで感じず、時々友人とメールでやり取りしたり。友人から勧められた「整体対話読本 ある」という本を読んでから一人でいる時間を見つめ直して、むしろそんなに人に会わなくてもいいかなと思えるくらいになりました。
この度の展覧会でタイトルを「石を拾いに」にしたのは。5年前も同じように食って寝て過ごしていた時に手紙を作り、とりあえずこういうの好きそうな友人たちへ10通ほど送り様子を伺っていました。直接返ってきた返事は友人から1通、その春に葉山の一色海岸に行ったのがはじまりです。
きっかけとしては、旅先で出会う何かよいものを持ち帰ったり拾うのが好きだけど、その場所から持っていく事と無くなることについての歪んだ思考が手紙になったかなと今になり思います。それから鳥取でもやってみました。今度長野でやる予定です。
この自粛中、部屋の大掃除をしていたとき。窓辺に並んだ石ころが所在なさげに見えて、この機会にお披露目してみようかとなりました。模索中のいま石ころを陶芸で作っています。部屋も片付いていません。
展示には石ころと絵と土産話をまとめた冊子を並べる予定です。ゆるくやっていますので、どうぞよい時に見に来てください。在廊の予定はありませんがお時間合いましたらぜひ会いましょう。
阿部龍一