「食べ物の匂いが合う古本屋さん」 に出会いました。
2012.03.03
SUNNY BOY BOOKS 店主の日々雑記。
仙台駅から徒歩20分
滑りやすい雪の日で、足元に気をつけながらお店を探す
けやき並木通りに馴染み、存在を主張しすぎない小さなお店book cafe 火星の庭。
全面ガラス張りのアーバンチックな外観とは違って店内は電球の光は薄く、レトロ調で温かみ漂う。
さらに、奥からは珈琲の香りが寒さを忘れさせてくれる。店内スペース半分が古本屋、半分がカフェになっている。
入口すぐ右側に絵本たち。不揃いの高さの背表紙が「僕もいるよ」とおしりを突きだしている。手に取って欲しそうだ奥に進めば主に日本文学、海外アートと天井高くまで並ぶ。
この日は原子力発電にまつわる小さなコーナーが設けられていた。店内閲覧用の本もいくつかある。たくさんのお客さんに読まれてきただろうくたくたした感触が安心感を与える。
低い仕切りの向こうがカフェ。すべてのテーブルが1人、2人掛けで7席ほど。その時間は満席で、お客さんはすべておひとりさま。本と珈琲、ランチプレートとそれぞれの時間を過ごしている。
ひとりを過ごしやすいブックカフェ。何の気兼ねも要らない。
意中の本がある人はその本をすぐに見つけて手にとっていく。お目当ての本の在り処を知っている。地元では親しみのある本屋さんなのだろう。
温かい。
お、今度はカレーの匂いがする。
食べ物の匂いが合う古本屋さん
(by sunny girl)