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ジロリのごあいさつ 3

2014.11.26

JIRORI

ジロリ。保立葉菜、竹上妙、山口あきによる版画ユニット。木版画、銅版画でそれぞれの個性を活かした作品を作る。2015年1月にSBBで行われる「本屋でジロリ ごあいさつ」展までの記録をバトン形式で連載中。

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<ジロリのごあいさつ 3>Text by 保立葉菜

 

はじめまして、ジロリ3人目の保立です。
小学生のとき、学校の休み時間にちょっとしたアクシデントから右眉の真ん中あたりを彫刻刀で切ってしまったことがあります。一瞬の出来事で痛みも感じませんでしたが、手に付いた真っ赤な血を見たら急に怖くなって、傷もズキズキ痛み始めたのを覚えています。病院に連れて行かれ、3針縫われました。忘れもしない彫刻刀との「思い出」です。それ以前も以後も、大きな怪我はしていません。

そんな「思い出」もすっかり忘れた大学3年生の終わり頃、ふと始めてみた木版画。何事も飽きっぽい私ですが、木版画だけは当たり前のように今日まで作り続けてきました。彫り進めるときに迫られる、削るか残すかの決断。刷り終えてみるまで仕上がりが分からないドキドキ。初めて作品を目にする瞬間。なかなか刺激的で感動的な制作工程とも言えます。

さて、作品について少し。私の作品づくりは絵日記の延長線のようなものです。日々の生活の中で出会う印象的なワンシーンや、そのときどきに頭の中にある思いを、一つずつ形にしていきます。「いつもそこに物語があるように」を心がけて。

 

『ふと会いたくなったのです』

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2000年のクリスマスイブに亡くなった祖母を想って作った作品です。好奇心旺盛だった祖母。今生きていたら、スマホやiPadを見て何と言っただろう?私の木版画を見たら喜んでくれただろうか?

 

『月と目が合った』

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2008年の作品。ある夜、近所の駒沢公園を自転車で走っていると、鬱蒼とした木々の向こうに不自然なほど鮮やかで大きな橙色が見え隠れしています。自転車から降りて角度を変えて見てみると・・・木と木の間からぱっと顔を出したのは、それまで見たこともないような巨大な満月でした。

 

 
【プロフィール】
保立葉菜/ほたてはな
東京都生まれ。木版画家。
www.hotatebros.com

個展
「保立葉菜の版画と似顔絵展」スワンカフェ 赤坂
「あぁ楽しや木版画!展」タンバリンギャラリー 外苑前
「保立葉菜 版画展」カフェ エカイエ 中野

グループ展
「ハナとアキミの木版展」
「ジロリ展」他

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