Top > Column一覧 > 中澤 季絵

Writer:中澤 季絵

中澤 季絵

中澤季絵(なかざわ・きえ)イラストレーター/絵描き  絵で暮らしをいろどる楽しさを軸に幅広く活動中。理科系出身、生き物がとてもすきです。脇役蒐集人。このページでは、本の中の道具を描き連載中。 www.kienoe.com

それぞれの道具「道具と出合う、本の中へ」 14 ”蝙蝠(こうもり)傘”

2017.08.28

蝙蝠(こうもり)傘 「それにしても、幹子が毎日学校へ持ってくる蝙蝠傘は非常に大きなもので、忽(たちまち)学校中の評判になりました。」 『童話集 春』小学館文庫より 「大きな蝙蝠傘」 竹久夢二 作 * いつの日か転校生だっ…

続きを読む

それぞれの道具「道具と出合う、本の中へ」 13 ”トロッコ”

2017.08.07

トロッコ 「その後(のち)十日余りたってから、良平は又たった一人、午(ひる)過ぎの工事場に佇みながら、トロッコの来るのを眺めていた。すると土を積んだトロッコの外(ほか)に、枕木(まくらぎ)を積んだトロッコが一輛(りょう)…

続きを読む

それぞれの道具「道具と出合う、本の中へ」 12 ”栞”

2017.06.27

「栞」 読んだページまでの目印。 読書のための道具。   お元気ですか?こちらは元気です。 本を読むのを少し休んでいた。 そのあいだに読んでいたのは、 この手のなかにある、これからの日々。 本は、どんな時もそば…

続きを読む

それぞれの道具「道具と出合う、本の中へ」 11 ”百円札”

2016.08.11

百円札 「私は、七七八五一号の百円紙幣です。あなたの財布の中の百円紙幣をちょっと調べてみて下さいまし。 あるいは私はその中に、はいっているかも知れません。」 『女生徒』角川文庫より 「貨幣」 太宰治 作 * 誰かの、一つ…

続きを読む

それぞれの道具「道具と出合う、本の中へ」 10 ”小壺狩”

2016.06.20

小壷 「見るともなく、喜平の眼はその小壺の上に落ちました。胴の締り工合(ぐあひ)といひ、 ふつくりとした肉つきといひ、平素(ふだん)あまりこんなものを見馴れない喜平の素人眼にも、 何だか謂(い)はくがありさうに見えました…

続きを読む

↑ページトップへ