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ジロリのごあいさつ 5

2014.12.17

JIRORI

ジロリ。保立葉菜、竹上妙、山口あきによる版画ユニット。木版画、銅版画でそれぞれの個性を活かした作品を作る。2015年1月にSBBで行われる「本屋でジロリ ごあいさつ」展までの記録をバトン形式で連載中。

<ジロリのごあいさつ 5 >Text by 竹上妙

 

2008年から始めた「ジロリ展」も今回で4回目。
毎回メインの作品はテーマを統一して作っています。

初めてのジロリ展は「何かをジロリ。
と見つめた瞬間」2回目はパン屋さんだから「パン」。
3回目は少し工夫しようよとなって、
超高級レストラン(3人の中では)でオシャレ(3人なりの)して食事しそれを作品にしました。
簡単にルールをおさらいしたものの、
本番では3人ともヘラヘラヘラヘラ笑っちゃってスタートか らダメでした。
これはひとりではできない体験だし、
この3人だからこその恥ずかしさがあり
とても楽しかったです。

そして今回は本屋さん。悩みに悩んで決まったテーマは結局「本」。
あきちゃん、はなちゃんがどんなのをつくってくるか毎回どきどき。
ぜったい良いのを作ってくるに決まっています!
せーので見せ合った瞬間「あ~~~~~ずるいこんなのつくってきてずるい」
と3人で言い合います。
これもまた楽しみのひとつです。

今回もとても苦しみました。
本。「やったことないな~~」「テーマ変えたいな~~」とか思いながら
毎日「本、本、本、、 、本ね~~」と考えていました。
少し前に体中が痛くていたくて動けず何もかも休んで、本をゆっくり読む数日間がありました。
あのとき今までになく集中してたな~とか思い出していたら。
あ。「集虫」!集中する虫!集虫だ!
虫が集中のあまり「本の虫」になって行き、
あちこちから虫が本に集まり「集虫」となって本の世界へ飛んでいく!

ということでこんな作品が出来ました。

 

「本の虫~集虫~」

honnomusi

 

作品の他にも
木版画の手刷りバッグなどつくってお持ちしてます。

 

【プロフィール】
竹上妙 Mokuhanger
1986年東京生まれ
2008年和光大学表現学部芸術学科卒業
2008年より個展、グループ展を中心に活動。

受賞歴
第32回 全国大学版画展【観客賞受賞】「見たら見られた〜牛〜」
第7回   熊谷守一大賞展【佳作受賞】「見たら見られた〜モンゴルの遊牧〜」
第8回    熊谷守一大賞展【奨励賞受賞】「見たら見られた〜人間をつなぐ〜」
第9回   熊谷守一大賞展【入選】「見たら見られた〜雨が降って来た〜」

website
http://takegami-tae-hanga.jimdo.com/

tumblr
http://okantea.tumblr.com/

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