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Writer:阿部 海太

阿部 海太

阿部海太 / 絵描き、絵本描き。 1986年生まれ。 本のインディペンデント・レーベル「Kite」所属。 著書に『みち』(リトルモア 2016年刊)、『みずのこどもたち』(佼成出版社 2017年刊)、『めざめる』(あかね書房 2017年刊)、共著に『はじまりが見える 世界の神話』(創元社 2018年刊)。 本の書き出しだけを読み、そこから見える景色を描く「フロム・ファースト・センテンス2」を連載中。 kaita-abe.com / kitebooks.info

フロム・ファースト・センテンス issue 4

2016.07.28

ファースト・センテンス / 「水のように澄んだ空が星を漬し、星を現像していた。  しばらくすると夜が来た。」 美しい書き出しだ。 誰にも邪魔されない場所で落ち着いた心と共に筆をとり、 これを書き記している作者の静かな顔が…

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フロム・ファースト・センテンス issue 3

2016.06.13

ファースト・センテンス / 「かれは年をとっていた。 メキシコ湾流に小舟を浮かべ、ひとりで魚をとって日をおくっていたが、一匹も釣れない日が八十四日もつづいた。」 これはかの有名な小説だろう。 内容はうろ覚えだが、この冒頭…

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フロム・ファースト・センテンス issue2

2016.05.01

ファースト・センテンス / 「帆布一つ動かない、帆走遊覧船ネリー号は、ゆっくりと流れのままに揺れながら、錨をおろしていた。 潮は上げ潮になり、風はほとんど凪ぎだった。河を下るというのであれば、じっとこのまま潮の変りを待っ…

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フロム・ファースト・センテンス issue1

2015.12.14

    ファースト・センテンス /   「最良の方法は、ガルタ*への道をえらび、それを再び歩いてみること、 つまり歩くにしたがって道を創造することだろう。」 *ガルタ…インド北西部ラージャス…

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フロム・ファースト・センテンス issue0

2015.12.14

本の書き出しとはまるで顔のようなものかもしれない。 カバーに描かれた挿画は顔ではない。挿画はたぶん服のようなもの。 ちょっと離れたところから見て、派手だなとか、洒落てるなとか。 書き出しの1行、あるいは1段を読んで初めて…

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