Category:作家コラム
それぞれの道具「道具と出合う、本の中へ」 14 ”蝙蝠(こうもり)傘”
2017.08.28
蝙蝠(こうもり)傘 「それにしても、幹子が毎日学校へ持ってくる蝙蝠傘は非常に大きなもので、忽(たちまち)学校中の評判になりました。」 『童話集 春』小学館文庫より 「大きな蝙蝠傘」 竹久夢二 作 * いつの日か転校生だっ…
新しいかけらと秋の仕草にむけて 第2回
2017.08.20
この秋、SUNNY BOY BOOKSで個展をさせていただきます清水美紅です。 このコラムは毎回、サニーさん(SUNNY BOY BOOKS店主高橋さん)よりいただいた質問から始まります。 前回はこちらです。 第2回はど…
それぞれの道具「道具と出合う、本の中へ」 13 ”トロッコ”
2017.08.07
トロッコ 「その後(のち)十日余りたってから、良平は又たった一人、午(ひる)過ぎの工事場に佇みながら、トロッコの来るのを眺めていた。すると土を積んだトロッコの外(ほか)に、枕木(まくらぎ)を積んだトロッコが一輛(りょう)…
新しいかけらと秋の仕草にむけて 第1回
2017.08.05
この秋、SUNNY BOY BOOKSで個展をさせていただきます清水美紅です。 このコラムは毎回、サニーさん(SUNNY BOY BOOKS店主高橋さん)よりいただいた質問から始まります。 最初はどんな質問かな? Q1:…
「もやもやの午」 其の五『名古屋の女(ひと)』3
2017.07.10
高層ビルが立ち並ぶ目抜き通りを越えて若干いかがわしいピンク色のネオンがつき始めたばかりの街 並みを抜けると、雑居ビルやマンションの立ち並ぶ一角の中で、比較的新しい建物の一階部分に木目調 の面構えをした店が見えた。店の前…